第1回 国際美容鍼灸学会開催
“安全性のある美容鍼灸を目指して”
単なるBefore Afterではない客観的評価での様々な検証
『医療人としてエビナンスに基づいた美容鍼灸学を研究』
2018年10月14日は第1回国際美容鍼灸学会が開催されました。
『全国から150名参加!」
当日は全国から鍼灸師の先生、学生さんなど150名が集まりました。講師は各分野において活躍する大家の先生方をお招きし、講演をしていただきました。講演では、顔面部に電気をかける美容鍼の危険性やエビナンスに基づく安全性のある美容鍼灸が明らかになりました。
シンポジウムでは、美容鍼灸の定義やガイドラインとしての提言や本来目指す道が再認識され、満場一致。感動的でした。午後は(一財)日本美容鍼灸®の単なるBefore Afterではない客観的評価に基づく研究発表がなされました。
『開会式の挨拶と講演は上田代表から』
〜美容鍼灸業界は、単なるBeforeAfter比較から、より医学的根拠(エビデンス)を追求するステージへ〜
当日は、エビナンスや安全性のある美容鍼灸が明らかになり、本来目指す道を改めて認識しました。また症例研究発表会では、単なるBefore Afterではない客観的評価での様々な検証がなされ、非常に学びの深い日になりました。
美容鍼灸が単に局所にフォーカスするのでなく、美容鍼灸学として、幅広い分野と連携し、施術者として生涯にわたり関わることで、プライマリーヘルスケアに繋がっていくという可能性を多く秘めていることは、非常に深い気づきだったと思います。
鍼灸の本治療、プライマリーヘルスケア、予防医学に繋がる美容鍼灸学がより高まり、流派を越えてより切磋琢磨され、業界全体が発展し、国民のため、世界の人達の健康と笑顔に貢献できる学会になるように続けていこうと思います。
各分野で活躍する講師の先生方、そして参加者の先生方、学生さんが多忙な中、志ひとつで集まってくださったことに心より感謝します。上田代表の技術を学んだ先生は500人を越え、台湾をはじめ海外にも広まっています。
『日本トップの研究機関、明治国際医療大学学長 矢野先生による基調講演』
〜美容鍼灸の最新研究と美と健康を支える美容鍼灸の未来とは〜
基調講演の矢野先生の講義は本当に濃く、貴重で深い内容で、改めて、鍼灸が単なる物理療法の1つではなく、矢野先生の言葉をお借りすれば、「身体に情報を与え、バランスを整えていくことをサポートする」という、「本治(全身調整)」の力でとにかくカラダを健康に導く、それが美容鍼灸の真髄で、鍼灸にしかできない、また鍼灸の役割であると力強いメッセージをいただきました。
動画講義:「顔面の表情筋の特徴と鍼灸治療 パスル(電気をかける美容鍼灸の注意点」
〜最新の解剖学から考える美容鍼灸への提言〜
東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生の動画の講義は非常に濃く、最新の解剖学では、顔の筋肉は【皮筋】であり【骨格筋】とは異なり「筋紡錘」が無いことから、微細なコントロールがし難いため、顔面神経麻痺学会などでは、顔面神経麻痺の患者、既往のある患者には、顔面部への低周波鍼(パルス・電気の鍼)治療が禁忌となっていることなど安全性を考える上で大変有意義な講義で、本当に深い学びとなりました。
「アメリカからみた日本鍼灸の魅力、現地の鍼灸事情」
アメリカの鍼灸大学で教鞭を捉え帰国された川並先生からの基調講演では、アメリカの鍼灸事情をはじめ、日本鍼灸の力に対しても気づきが多くありました。アメリカでの鍼灸は「(顔だけ、痛いところだけに鍼をする)局所治療だけはありえない。かならず全身調整をする。日本の触れる優しい鍼灸はアメリカでも人気が高い。」とのお話でした。
また身体を総合的に診るので、栄養学などの知識、またその指導力が深いことはこれからの鍼灸師に更に必要な課題との提言がありました。これから鍼灸師となる学生には、目標となる希望の道が見えたことと思います。
「安全な美容鍼・美容鍼灸を行う鍼灸師の目指す道とは 」
パネリスト :矢野 忠・川並 弘樹・上田 隆勇
ファシリテーター :上田 隆勇
〜世界の美容鍼灸のあるべき姿とは?安全ガイドライン草案採択〜
シンポジウムでは、美容鍼灸の定義やガイドラインとしての提言や本来目指す道が再認識され、満場一致・感動的でした。
採択された美容鍼灸の定義
美容鍼灸ガイドライン
業界最先端 美容鍼灸の研究発表
『 単なるBefore After ではなく客観的評価による上田式美容鍼灸の研究発表』
1.フェイスライン下顎骨の外周のたるみの悩みを持つ患者に対する上田式美容鍼灸 の効果
2.顎関節の開口度に対する上田式美容鍼灸の効果検証
3.上田式美容鍼®初回体験者に対する二重顎改善効果検証
4.イオン球®貼付による身体柔軟性に及ぼす効果の検討
5.ニキビ・ニキビ痕に対する上田式美容鍼灸Rの効果
6.色素沈着、毛穴、シワ、たるみ、油分に対する上田式美容鍼灸®の効果
7.眼瞼挙筋機能に対する上田式美容鍼灸®の効果
午後の症例発表会は、本当にスゴイ!と思う症例報告ばかり。
臨床をしながら、研究をするのは、とても大変です。未経験者モデルを集めるところからはじまり、評価し、まとめ上げるというのは、必要性あっても、日々ではなかなかできないことです。
その研究の細部を支えてくださった糸井信人先生のご協力があったからこそ、なんとか乗り切れ、アカデミックな結果を残せることができました。感謝してもしきれません。
『最優秀研究者・・・発表!!!』
最優秀賞は井上公佑先生、優秀賞は中嶋拓美先生、奨励賞は中野慎市先生となりましたが、他にも、ゼロからイチにしていく上で素晴らしいものばかり。座長の長谷川先生の医学、美容、プレゼンの質など幅広いファシリテートからも気づきが多い発表となりました。
美容体験談☆☆☆
わずか2本で全身調整&半顔6本で美容鍼の驚く効果!
体験会ブースでは。わずか2本で、全身調整ができることを体感し、また半顔6本でしっかりと美容的効果を感じる施術が行われ、会場は大いに盛り上がっていました。
協会会員の素晴らしい先生方の施術、そして講師のデモストレーションでは、参加者との熱いディスカッションが繰り広げられ、学びが多かったとの多くのコメントを頂きました。
『上田代表から感謝の言葉。そして美容鍼灸の未来』
志ひとつで動いていますが、多くの方の応援なくしてはできない。各分野で活躍する講師の先生方の登壇に本当に感謝。表ではなく、裏方で準備に協力してくださった先生方、スタッフのみなさんに感謝。
今回は、できるだけ中立で、活発な議論と未来をつくるためにもアカデミックにしたい。でもその細かいとこが分からず、特に、学会コーディネート、運営のアドバイスなど根の部分から花まで多大な協力をしてくだった糸井先生、講演、座長も務めて下さった長谷川先生に大変お世話になりました。感謝です。
そしてなにより、単に主催しても、集まる方がいてはじめて学会が成立します。参加者の先生方、学生さんは多忙な中、集まってくださったことに心より感謝。鍼灸の本治力、ブライマリーヘルスケア、予防医学、これに繋がる美容鍼灸学がより高まり、流派を越えてより切磋琢磨され、業界が発展い、国民のため、世界の人達の健康と笑顔に貢献できる学会になるよう続けていこうと思います。
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